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July 17, 25
スライド概要
Security.any #05 今だから言えるセキュリティLT での登壇資料です。
実装バグ・設計の盲点・サプライチェーン侵害・生成AIなりすまし・物理強奪など、ノンカストディアルウォレットを取り巻く最新インシデントを縦横無尽に紹介。データ主権時代、個人が保有する鍵とデータをいかに防衛するか、セルフディフェンスの要点と手軽に始められる対策のヒントを学び、近未来の一般化リスクを先読みします。
データ主権時代を先取り ウォレット脅威図鑑 原 利英 Security.any #5 今だから言えるセキュリティ LT 2025.7.16 AndGo, Inc. Excite The World with Technology
創業者 / AndGoについて 株式会社AndGo代表取締役 原 利英,博士(理学) 2010年4月 - 2015年3月 東京理科大学理工学部情報科学科助教 2015年4月 - 2017年4月 アクテイブ株式会社IT研究所主任研究員 2017年4月 株式会社AndGo創業 著書:数理物理と数理情報の基礎, 近代科学社, 2016. SNS: @ToshihideHara github/toshihr 専門: 暗号と出会う 電子工作 天空の城ラピュタ ドラゴンボール 小学生 東芝J3100 (白黒液晶) QBasic, Delphi Doom, Quake, Unreal 中学生・高校生 ゲノムは暗号! ・高精度アライメント法 ・AESより速い暗号化法 ・暗号化したまま比べる技術 ゲノム解析手法 塾教師/がん研究会 アーチェリー Genome Analysis / Drug Delivery System / Chaos / Crypto 大学生 研究職 AndGoは高機能次世代暗号技術を強みとし、鍵、シークレット、データ管理ソリューションを展開。 RWAトークンを支えるウォレットインフラ、API連携を支える通信セキュリティ、BCP対策のためのデータセ キュリティ分野に基盤となるシステムを提供しています。
事業ドメイン セキュリティサービス ソリューション事業 暗号資産 ウォレット事業 toB エンタープライズ向けウォレット toB データセキュリティ toC ビットコイン研究所 toB アプリ・プラットフォーム・クラウド 脆弱性診断(ツール・手動) toB エンドポイントセキュリティ SUIGEN 世界で2,500+社が導入! $22M調達!
7/16 プレスリリース CSPM, SBOM, アタックサーフェス対策を統合管理できます
VSCode拡張でソースコード診断できます(無料)!
データ主権時代を先取り ウォレット脅威図鑑 今だから言えるセキュリティLT
ウォレット脅威図鑑 Case No.1 ECサイトでの購入にまつわる”今だから言える”話 ビットコイン用の秘 密鍵を管理するデ バイス ※ 写真、イラストは再現です ハードウェアウォレットを購入したんです https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Ledger_Nano_S_-_Hard_Wallet_-_Cold_Storage_for_Cryptocurrency_04.jpg
com . l i a m **@g i* tosh ダークウェブに連絡先、住所が漏洩! リストを手に入れたらしっかり”当選”してました
スキャムメールが届きます https://www.ledger.com/phishing-campaigns-status
One more thing...
ご訪問伺いをいただきました https://x.com/pannajf/status/1341425253470257153 ※ 写真、イラストは再現です
交換するよ、と偽物が届いた人も https://www.reddit.com/r/ledgerwallet/comments/o154gz/package_from_ledger_is_this_legit/ あやしいチッ プ
ウォレット脅威図鑑 Case No.2 取引先セキュリティ担当を名乗る電話 あなたの(会社の)ウォレットから不 審な発信を受けています。 早く止めてほしい。 メール送ったので見て。 ※ 身近な実話ベース
ウォレット脅威図鑑 Case No.3 コインが動かせないとサポート依頼してくる客 SOUN D コインが取り出せないんです。 これがウォレットデータです。 そちらで試して。 ONLY あ、そうそう。 カメラ壊れてて映らないけど 気にしないで。 ※ 身近な実話ベース
背景 ビットコインによる技術革新と壮大な社会実験 ”資産を守る権利”を誰にも侵害されない(国家にも) を確度高く実現できるソリューションが発明された。 自分で鍵を握る = 資産を自己管理
予想される近未来のトレンド データ主権時代へ 「自分で鍵を握る文化」 ↓ 「個人・組織が“自分のデータ”を自分でコントロールする」へ
そなえるべきこと 攻撃対象のパラダイムシフト 中央 → 個人
今年1月、暗号資産ウォレットLedger(レジャー)の共同創業者、デビッド・バ ランドとその妻がフランスの自宅で人質にされた。犯人はバランド氏の指を切断 してビジネスパートナーに動画を送り付け、身代金を要求。夫妻はその後、警察 に救出された。 今年5月、パリ。ある暗号資産起業家の父親が犬の散歩中に拉致されて指を切断 され、起業家にその指と身代金を要求する動画が送られた。 その数日後には、同じくパリで取引所Paymium(ペイミアム)のピエール・ノ ワザCEOの娘と孫が白昼堂々誘拐されかける事件が発生。 ニューヨークでもイタリア人男性のビットコイン資産が狙われ、17日間にわ たって監禁・拷問された。 https://news.yahoo.co.jp/articles/fc8c8395a593d90fbc705bd147a93003e4d8ce3f?page=1 https://www.cnn.co.jp/world/35232590.html
まとめ データ主権時代の到来が目前。個人(組織のスタッフ含)が 攻撃対象になるリスクは上がり続けると思われる。 個人でできる対策: - 余計なことを公言しない(鍵の管理方法とか) - アカウント管理徹底(MFAとか) - 一般的な詐欺対策(Discord等、詐欺師出没します) 組織でできる対策: - サプライチェーンに人も含まれる、を前提とする - クラウドセキュリティは引き続き大事