オブジェクトストレージ上のファイルをSQLで高速に分析/加工できるHeatWave Lakehouseのご紹介

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July 22, 25

スライド概要

2025年7月5日(土)に開催された「オープンソースカンファレンス2025 Hokkaido」での発表資料です。
https://event.ospn.jp/osc2025-do/session/2198447

オブジェクトストレージ上のファイルをSQLで高速に分析/加工できるHeatWave Lakehouseについて紹介しています。
HeatWave Lakehouseは オラクルクラウド 及び AWS上で動かせます。

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日本オラクル株式会社 MySQL HeatWave Data Architect

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

オブジェクトストレージ上のファイルをSQLで⾼速に 分析/加⼯できるHeatWave Lakehouseのご紹介 オープンソースカンファレンス2025 Hokkaido ⼭﨑 由章 / Yoshiaki YAMASAKI MySQL HeatWave Data Architect ⽇本オラクル株式会社

2.

こんなことはありませんか︖ • Webサーバーのアクセスログなど、オブジェクトストレージ上に⼤量のファイルが溜まっている • それらのファイルを分析/調査などに使いたいが活⽤できていない • それらのファイルを⼿軽に⾼速に加⼯したい • オブジェクトストレージ上のファイルを分析する仕組みを構築しているがパフォーマンスに課題がある 2 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

3.

こんなことはありませんか︖ • Webサーバーのアクセスログなど、オブジェクトストレージ上に⼤量のファイルが溜まっている • それらのファイルを分析/調査などに使いたいが活⽤できていない • それらのファイルを⼿軽に⾼速に加⼯したい • オブジェクトストレージ上のファイルを分析する仕組みを構築しているがパフォーマンスに課題がある HeatWave Lakehouseで課題を解決できるかもしれません 3 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

4.

アジェンダ 1. HeatWave & HeatWave Lakehouse 概要 2. HeatWave Lakehouse でオブジェクトストレージ上のデータをSQLで分析/加⼯する流れ 3. Oracle Cloud Infrastructure (OCI) について

5.

HeatWave 概要 5 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

6.

HeatWaveとは︖ • オラクルが提供しているMySQLベースのマネージドサービス • Oracle Cloud Infrastructure (OCI) 上とAWS上で動かせるサービス ※ AWS上で動かす時には別途OCIの契約が必要、⽇本では東京リージョンで使⽤可能 • 「HeatWave」という拡張機能により、データ検索処理の⾼速化、SQLだけで使える機械学習機能、 SQLだけで使える⽣成AI機能など、各種の拡張機能も提供している 6 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

7.

インメモリー⾼速分散処理エンジン Transactional Analytics Lakehouse AutoML GenAI クラウド版MySQL Enterprise Edition ⼤規模データ分析を ⼤幅に⾼速化 オブジェクト・ ストレージとの統合 機械学習の パイプラインを⾃動化 専⾨知識なしで ⽣成AIの活⽤ 7 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

8.

HeatWave MySQL の特徴(MySQLのマネージドサービスとしての特徴) MySQL開発ベンダーであるオラクル社からのサポートも受けられる ⾼性能かつコストパフォーマンスも⾼いフルマネージドデータベース︕︕ 8 ⾼性能 MDSでは⾼パフォーマンスなブロック・ボリュームを標準採⽤ (ブロック・ボリュームのIOPS︓75 IOPS/GB) 低価格 同等スペック(CPU、Memory)で⽐較すると、 他社製のMySQLマネージドサービスの1/2〜1/3程度 MySQL開発 ベンダーが提供 オラクルのMySQLチームが100%開発、運⽤、サポート MySQL部分についてもコアなサポートを受けられる Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

9.

顧客事例︓中空知衛⽣施設組合 様 パブリック・クラウドで柔軟かつセキュアな予約システムを共同利⽤モデルで実現 システム概要 システム構成イメージ • ⽕葬場の予約受付業務の効率化、および住⺠の 利便性向上を⽬的にクラウド上で業務システムを構築 Oracle Cloud Infrastructure (Tokyo Region) • クラウド上で構築し運⽤することにより、低コストで 24時間365⽇受付可能な業務システムとして提供 VCN 導⼊効果 Cloud Guard Virtual Machine • 休⽇、夜間などの⽕葬場予約申込をクラウド上でシステム 化することで利⽤事業者からの随時予約が可能となり、 利⽤者の利便性が向上 利⽤者 開発者 • 構成市町間の利⽤調整を簡素化し、作業効率が改善 パートナー TIS北海道株式会社 9 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates WAF Internet Gateway Subnet 踏み台サーバ Subnet • ⽕葬場予約受付に伴う窓⼝、電話対応など多岐に わたる煩雑化した事務作業を改善 • セキュリティ機能により地⽅⾃治体として 信⽤あるサービスを提供 ウェブサーバ Subnet MySQL HeatWav HeatWave e for OLTP MySQL Virtual Machine 利⽤サービス・製品 • • • • DBサーバ HeatWave MySQL Oracle Cloud Infrastructure Compute Oracle Cloud Guard Oracle Cloud Infrastructure Web Application Firewall

10.

顧客事例︓クロノス 様 新サービス「クロノス経費精算」にOCI上のHeatWave MySQLを採⽤し、安定した運⽤を実現 企業・システム概要 システム構成イメージ • 労働環境における課題を解決をめざし、変化が続くビジネス環境への 対応と働き⽅の変化に適応できるソリューションを提供する企業 • 35年以上にわたり勤怠管理システムに特化してきた同社の 新サービスとして、わかりやすいUIと勤怠との連携により 経費精算業務の効率化を実現するシステムを提供開始 システム課題 • 他社クラウドのMySQLベースのDBaaSはソース・レプリカ構成しかなく、 ⾼負荷対策に膨⼤な運⽤費が必要だった。さらに独⾃仕様に起因する アクセス障害も⽬⽴つようになり、DBの運⽤が不安定になっていた • デバッグや統計解析に必要なログデータは肥⼤化傾向があり、 膨⼤なストレージコスト節約のために期間やログの種類を制限していた 導⼊の効果 • 他社クラウドのDBaaSと⽐べてコストが約1/4になるだけではなく、 MySQLの性能を引き出すHeatWaveの活⽤によって、 ⾼負荷時にも⾼い処理性能を発揮 • ログデータに関する制約や⼼配がなくなり、多様化に対応できるように なったため、他社連携で膨⼤なログデータの提供が⾏えるようになった • 安定したOCIクラウドシステムが活⽤できることで、安⼼してOCI上で マイクロサービス化を推進して、事業拡⼤ができるようになった 利⽤サービス • HeatWave MySQL, Oracle Cache • Compute, Block/Object/File Storage, Network • API Gateway, Logging and Analytics, WAF, Load Balancer お客様のコメント 「他のIaaSからの参⼊ですが、OCIのコンソールは直感的な⾒やすさと使い易さが秀逸で、 構築はスケジュールよりも前倒しすることができました。他IaaSよりも新しいためか、 開発・運⽤の参考になる情報収集に苦労しましたが、 オラクルスタッフの親⾝なサポートでスムーズにサービスの運⽤が開始出来ました。 今後はDBに⼤量の情報が蓄積されていく予定ですが、 HeatWave MySQLの優れた能⼒が発揮されるのを楽しみにしています。」 クロノス株式会社 開発部 札幌開発センター⻑ 村岡 裕⽣⽒ 10 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

11.

HeatWaveによるクエリー⾼速化のアーキテクチャ ⼤量データの集計処理などをHeatWaveノードで⾼速に処理し、MySQLのままDWHとしても利⽤可能 • アプリケーションからは従来通りMySQLに対してSQLを実⾏するだけで⾼速化される Insert/ Update 分析 クエリ 結果 セット 並列化 MySQL Database Service HeatWave Node MySQL コンパイラ & オプティマイザー OLTPクエリ 最適化 MySQL クエリ実⾏ 分析ジョブスケジューラ 分析クエリ 最適化 InnoDB ストレージエンジン 結果 11 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates クエリ プッシュダウン 分析クエリ実⾏ インメモリデータ管理 リアルタイム 更新 リロード Object Storage

12.

HeatWaveノードでデータを⾼速に処理できる理由 • インメモリデータベースである • カラムナーデータベース(列指向データベース)である • 複数ノードで分散処理できる • 最低ノード数は1台、最⼤ノード数は64台 ※HeatWave Lakehouseを有効化した場合は最⼤512台 • Oracle Labsで⻑年研究していたProject RAPIDの 研究成果を活⽤している • RAPID Analytics Processing In DRAM (メモリ上での⾼速分析処理) • RAPIDでは、ハードウェアリソースを最⼤限活⽤して、 超並列処理できるアーキテクチャーになっている 12 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates.

13.

顧客事例︓NTTソルマーレ 様 HeatWave MySQLで国内最⼤級の電⼦書籍配信サービス「コミックシーモア」でのデータ利活⽤を強化 利⽤サービス・製品 • HeatWave MySQL お客様のコメント 「『HeatWave』の導⼊によりサービス基盤とデータ分析基盤のリア ルタイムなデータ同期が実現できました。さらにこれまで 通常のMySQLで1.5時間程度かかっていたバッチ処理が 2秒程度で完了するなど性能の良さも実感しています。 処理を待つ思考停⽌の時間が短縮化され、 業務効率化にもつながっています。 システム構成イメージ MySQLに対応したツールは『HeatWave』でもそのまま活⽤でき、 ユーザーの利便性を維持しながら様々な分析データを更なる サービス向上に役⽴てることができています。 レプリケーション 『HeatWave』を利⽤した新たなデータ分析基盤を活⽤し、 今後も更に幅広いお客様に楽しんでいただける書籍配信サービス を提供していきます。」 リアルタイム同期 コミックシーモアの サービス基盤 13 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates HeatWaveによる データ分析基盤 エヌ・ティ・ティ・ソルマーレ株式会社 電⼦書籍事業部 サービス開発グループ ⽊下 ⽒

14.

HeatWave Lakhouse 概要 14 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

15.

HeatWave Lakehouse オブジェクトストレージ上のデータをSQLで⾼速に活⽤、TBクラスのデータ量にも対応 ソーシャル、eコマース、ゲーム、ヘルスケア、フィンテック等のアプリ、データ分析と機械学習のツール クエリ 結果 MySQL HeatWave OLTP 統計 AutoML オブジェクトストレージ Autopilot 16 GB から 512 TB までスケール可能 15 MySQL Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates オブジェクトストレージから HeatWaveにデータを ⾼速にロードし、クエリ処理 はHeatWaveで⾏う (MySQLを経由しない) Database exports

16.

HeatWave Lakehouseのクエリパフォーマンス Redshiftより9倍、Snowflake、Databricksより17倍、BigQueryより36倍⾼速 クエリ実⾏時間: 500 TB TPC-H 平均実⾏時間 (幾何平均、単位:秒) 1,800 低速 X 36 1,600 1,400 28 分 1,200 1,000 17 800 600 速 低 9X 400 200 0 47 秒 HeatWave Lakehouse 速 X低 17X 低速 13 分 14 分 Databricks Snowflake 7分 Amazon Redshift Google BigQuery 設定: MySQL HeatWave Lakehouse: 512 ノード; Snowflake: 4X-Large Cluster; Databricks: 3X-Large Cluster; Amazon Redshift: 20-ra3.16xlarge; Google BigQuery: 6400 スロット. ベンチマーククエリはTPC-Hベンチマークから派⽣したものですが、結果はTPC-H仕様に準拠していないため、公表されているTPC-Hベンチマークの結果とは直接⽐較できません。 16 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates.

17.

HeatWave Lakehouseのクエリ価格パフォーマンス Redshiftより8倍、Databricksより18倍、Snowflakeより22倍、BigQueryより30倍⾼速 価格パフォーマンス: 500 TB TPC-H (幾何平均クエリ時間と年額コスト基に算出) 価格パフォーマンス 35 ト コス X 30 30 25 18X 20 コス ト⾼ 22 スト Xコ ⾼ ⾼ 15 10 8 スト Xコ ⾼ 5 0 HeatWave Lakehouse Redshift Databricks Snowflake Google BigQuery 設定: MySQL HeatWave Lakehouse: 512 ノード; Snowflake: 4X-Large Cluster; Databricks: 3X-Large Cluster; Amazon Redshift: 20-ra3.16xlarge; Google BigQuery: 6400 スロット. ベンチマーククエリはTPC-Hベンチマークから派⽣したものですが、結果はTPC-H仕様に準拠していないため、公表されているTPC-Hベンチマークの結果とは直接⽐較できません。 17 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates.

18.

HeatWave Lakehouseのデータロード性能 データはMySQL InnoDBにはコピーされず、直接HeatWaveにロード ロードパフォーマンス: 500 TB TPC-H 45 低 8X 40 速 低 9X 速 ロード時間 (時) 35 30 速 低 6X 25 38 時間 20 15 2X 10 5 0 41 時間 低速 25 時間 9 時間 4.4 時間 HeatWave Lakehouse Snowflake Databricks Google BigQuery Amazon Redshift 設定: MySQL HeatWave Lakehouse: 512 ノード; Snowflake: 4X-Large Cluster; Databricks: 3X-Large Cluster; Amazon Redshift: 20-ra3.16xlarge; Google BigQuery: 6400 スロット. ベンチマーククエリはTPC-Hベンチマークから派⽣したものですが、結果はTPC-H仕様に準拠していないため、公表されているTPC-Hベンチマークの結果とは直接⽐較できません。 18 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates.

19.

トヨタ⾃動⾞社様︓HeatWave検証事例 • ビッグデータを活⽤した新規AIアルゴリズム開発の効率化にMySQL HeatWaveを使うことを想定し、PoCを実施 • MySQL HeatWaveによる並列処理性能とコストパフォーマンスを⾼く評価 ➡ 「⼤規模データI/Oに課題はある」という部分などに対して、HeatWave Lakehouseでどのように改善されたか 追加のPoCを実施 19 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates. 出典︓Oracle Cloud Days 2021での講演資料 先進モビリティ・サービス実現のためのデータ収集・管理基盤

20.

トヨタ⾃動⾞社様︓HeatWave Lakehouse検証事例 • データロード処理がHeatWave Lakehouseにより65倍⾼速化された • 11TBのCSVファイルのデータロードにかかった時間︓4⽇以上 => 88分に短縮 • HeatWaveノードの⼀時停⽌・再開によるデータロードは、更に11.7倍⾼速だった • 11TBのデータロードにかかった時間︓88分(CSV) => 7.5分(HeatWaveのネイティブフォーマット) 20 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates. 出典︓Oracle CloudWorld 2023での講演資料 Evaluating Large Data Loads and Analysis with MySQL HeatWave Lakehouse at Toyota [LRN4164]

21.

HeatWave Lakehouse でオブジェクトストレージ上の データをSQLで分析/加⼯する⼿順 21 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

22.

対応ファイルフォーマット • • • CSV JSON Parquet • Avro ※ドキュメント︓HeatWave User Guide / Supported File Formats and Data Types

23.

⼿順 1. HeatWave Lakehouseの環境を構築する • 参考ブログ︓はじめてみよう︕MySQL HeatWave Lakehouse 2. オブジェクトストレージ上のデータをHeatWaveノードにロードする • ⼿動ロードと⾃動パラレルロードがある • ⼿動ロード︓テーブル定義を⼿動で定義する • ⾃動パラレルロード︓ファイルの内容からテーブル定義を⾃動的に判断する ※厳密には、テーブル定義を⼿動で定義した後で、データロードの処理だけ⾃動パラレルロードを使って 並列処理を実⾏することも可能 3. MySQLに接続してSQLを実⾏する • 検索処理だけでなく、検索結果を直接オブジェクトストレージ上のファイルに出⼒することも可能

24.
[beta]
⼿動ロードの例
• ファイルの内容に合わせてMySQLのテーブル定義を指定
• テーブル作成後、データをHeatWaveノードへロードするためのコマンドを実⾏

MySQLのテーブル定義

mysql> CREATE TABLE `customer` (`c_custkey` int NOT NULL PRIMARY KEY,
`c_nationkey` int NOT NULL)
HeatWave Lakehouseを使うための設定
ENGINE=lakehouse SECONDARY_ENGINE = RAPID
ENGINE_ATTRIBUTE='{"file":[{"bucket": "heatwave-lakehouse",
"prefix": "lakehouse/customer/", "region": "ap-tokyo-1",
"namespace": "bucket_namespace"}],
"dialect": {"format": "csv", "has_header": false, "is_strict_mode": false,
"field_delimiter": "|", "record_delimiter": "|¥¥n"}}’;
mysql> ALTER TABLE `CUSTOMER` SECONDARY_LOAD;

HeatWaveノードへのデータロード

ファイルの配置先、ファイルのフォーマット、
各種オプションの設定など

※ドキュメント︓HeatWave User Guide / Manually Loading Data from External Storage

25.
[beta]
⾃動ロードの例
• ⼊⼒対象のファイルの配置先、ファイルのフォーマット、各種オプションなどを設定
• ⾃動ロードを実⾏
ファイルの配置先、ファイルのフォーマット、
各種オプションの設定など
mysql> SET @input_list = '[
{"table_name": ”customer",
ENGINE_ATTRIBUTE='{"file":[{"bucket": "heatwave-lakehouse",
"prefix": "lakehouse/customer/", "region": "ap-tokyo-1",
"namespace": "bucket_namespace"}],
"dialect": {"format": "csv", "has_header": false, "is_strict_mode": false,
"field_delimiter": "|", "record_delimiter": "|¥¥n"}}’
}
]’;
mysql> CALL sys.heatwave_load(CAST(@input_list AS JSON), @options);

HeatWaveノードへのデータロード
※ドキュメント︓HeatWave User Guide / Loading Data Using Auto Parallel Load

26.
[beta]
SQLでデータを加⼯し、オブジェクトストレージ上にファイルを出⼒する例
• ファイルの内容に合わせてMySQLのテーブル定義を指定
• テーブル作成後、データをHeatWaveノードへロードするためのコマンドを実⾏

MySQLのSELECT⽂

mysql> SELECT c_custkey, c_nationkey FROM customer WHERE c_nationkey=1
INTO OUTFILE WITH PARAMETERS '{"file":
[{“region”: “ap-tokyo-1”, “namespace”: “bucket_namespace”,
“bucket”: “output”, “prefix”: “lakehouse/output/"}]
, "dialect": {"has_header": true, "format": "csv"}}';

ファイルの出⼒先など

※ドキュメント︓HeatWave User Guide / Exporting Query Results to Object Storage

27.

Oracle Cloud Infrastructure (OCI) について 27 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

28.

ミッションクリティカルも⾒据えた、先⾏3社と異なる最新アプローチ 第⼀世代型パブリック・クラウド 第⼆世代型パブリック・クラウド • スケールアウト型の新規アプリケーションの構築に 最適化 (弾⼒性、柔軟性、従量課⾦) • 従来型アプリケーションは再構築やアーキテクチャの変更が必要 • 2010年代の技術で構築されている • 分散可⽤性によるサービス維持、それができない場合は、再起動と フェイルオーバー、Dedicated Hostを前提とした設計 • パフォーマンス、セキュリティ、移⾏オプションは後付け • クラウド・ネイティブの新規アプリケーションの構築によるメリットを提供 • ミッション・クリティカルなワークロードでもクラウドのメリットを享受 • 最新の技術に基づいて構築 • パフォーマンス、セキュリティ、可⽤性はデフォルト • データ主権、地政学的リスクを考慮した展開 • 分散クラウド、マルチ・クラウド環境 • 再起動なしに、切り替えを⾏える新たな設計 ハイパースケーラー各社の ⽇本市場でのリージョン展開年表 Generation 1 2014 2008 28 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates Tokyo 2019 Tokyo 2016 Osaka 2019 Osaka 2020 Tokyo/Osaka 2014 2010 2006 Generation 2 2016 Tokyo 2011 Osaka (Local) 2018 Osaka 2021

29.

圧倒的なコストパフォーマンス 利⽤頻度の⾼いサービス3つ全てで低価格を実現、⽇本円で契約できるため為替レートの影響を受けない Compute Storage Network Oracle の強み Oracle 他社クラウド ü 同⼀リソースを低価格で 提供 ü CPU/メモリを柔軟に選択 可能 (フレキシブル・シェイプ) ¥57.04/時 ¥173.6868/時 ü 他社標準ストレージ価格 で、⾼性能ストレージを 提供 ü 性能に対するSLAあり ü AD間無償 ü 10TB/⽉まで無償 ü 閉域網接続時はデータ 転送無償 Compute (VM.Standard.E5; 16vCPU, 64GB, Linux) 仮想マシン (16vCPU, 64GB, Linux) ¥6,588/⽉ ¥288,840/⽉ ¥24,506/⽉ ¥625,246/⽉ Block Volume (1TB, 25K IOPS) FastConnect (1Gbps, 100TB) *閉域網接続 ブロック・ストレージ (1TB, 25K IOPS) 接続サービス (1Gbps, 100TB) *閉域網接続 ¥ 67% 低価格 ¥ 98% 低価格 ¥ 96% 低価格 Compute: 同⼀リソースを低価格で提供、⾼い柔軟性 (フレキシブル・シェイプ) Storage/Network: トランザクションやデータ転送量による料⾦変動を低減する料⾦体系 ⻑期契約による割引はない代わりに、最初から低価格で提供 29 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates * as of September 2024, Tokyo Region, 他社クラウドは1$=145円で計算

30.

Network ⾒落とされがちな、クラウドから外部へのデータ転送コスト 発⽣ Oracle Cloud Infrastructure は圧倒的低価格 オンプレミス クラウド 他リージョン 他クラウド 外部へ(アウトバウンド通信)のデータ転送コスト 千円/月 オラクル 他社 ポイント1︓ 300 最初の10TBまで無償 (他社では100GBまで) 250 200 ¥12-17/GB ポイント2︓ 単価が安価 (3.875円/GB) 150 100 50 0 (他社の1/3-1/4) 100GBまで 無償 10TBまで無償 0 2 4 6 8 10 ポイント3︓ ¥3.875/GB 12 14 16 18 20 閉域網接続では課⾦なし (接続ポート料⾦のみ) アウトバウンド送信データ量(TB/月) 30 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates * as of September 2024, Tokyo Region, 他社クラウドは1$=145円で計算

31.

なんでこんなに安いのか︖ 31 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

32.

2nd Generation クラウド 第2世代のクラウドとして、先⾏3社と全く異なる設計思想で開発された⾼効率・⾼密度なクラウドデータセンタ=燃費が良い 設計の進化 汎⽤化 リージョン展開 マルチクラウド / 分散クラウド 低遅延・ノンブロッキング フラット・ネットワーク 2006~ 2010~ 2008~ 2016~ Compute Pool 最新のデータセンター設計 すべてのサービスが2010年代の設計 Storage Pool Exadata 分散クラウド コンパクトなので、パートナーによる フルクラウドリージョン提供を可能に シンプルなリソースプール サービス毎にリソースプールを作らず、 CPU/GPU/Storage/ExaDataなど汎⽤化 *富⼠通,NRI,NTT-DATAそれぞれに 2リージョン発表済 1/140 コンパクト化 1リージョン3ラックから数千ラックまで拡張可 ハードウェア/仮想化の同時制御 仮想化機能を前提にした制御だけで無く、 物理マシンの制御、無停⽌システムで培った 耐障害・耐故障制御、1DCでも2DCに相 当する可⽤性確保 32 E4 共⽤リソースプールから 数多くのマネージドサービスを提供 複数のサービスが同⼀リソースプールを共 ⽤する事で稼働率と密度を向上、待機リ ソースの最⼩化 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates ⾼効率・コンパクト リージョン展開の期間が短い、 新規サービスの世界同時展開が可能、 部材も少ない、 部材も世界共通で確保可、 稼働に必要な⾯積が少ない、 電⼒消費量低減 =低価格でサービスを提供 マルチクラウド コンパクトなので、先⾏3社の DCに設置できるように

33.

Appendix 33 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

34.

HeatWavejp (MySQL HeatWave Japan User Group) は、 MySQL HeatWave Database Service の⽇本での普及と発展を ⽬的としたユーザーグループです。 ユーザー同⼠でノウハウやナレッジを共有できるコミュニティ活動を⾏っていきます。 MySQL HeatWave をより良く知り、学びあい、盛り上げていきましょう。 ユーザーグループへの参加 https://join.slack.com/t/heatwavejp/ shared_invite/zt-1n3vprmlyN3Si6Y7IuGVXx9KNTmjdZg Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. イベント情報 & イベント参加 https://heatwavejp.connpass.com/ SNSフォロー & 情報収集 @HeatWavejp https://x.com/Heatwavejp

35.

参考情報 HeatWaveユーザー会での発表資料 • HeatWave Lakehouse で 膨⼤になるcsvデータを必要な分だけロードしてデータ集計してみた︕ • HeatWave Lakehouse で オブジェクト・ストレージのデータ変換/加⼯ができるか試してみた︕

36.

HeatWave を無料で利⽤する⽅法 36 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

37.

OCIのAlways Free Servicesで無料でHeatWaveを利⽤可能 https://www.oracle.com/jp/heatwave/free/ • Oracle Autonomous Transaction Processing, Autonomous Data Warehouseと同じく、 HeatWaveも期間の制限なく無料で使⽤可能 • インスタンス数や容量、⼀部機能の制限あり • 容量制限などがない30⽇間無料トライアルとして 300ドルの無料クレジットをあわせて提供 • HeatWave GenAIの試⽤はトライアルにて 37 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

38.

Always FreeでHeatWave MySQLを使⽤する場合の制限事項 • 最新バージョンのみ使⽤可能 (本⽇時点では、9.3.2) • MySQL.Freeシェイプ、HeatWave.Freeのみ使⽤可能 (Always Free専⽤のスペックがあまり⾼くないシェイプ) • ストレージサイズは50GB • HeatWaveノードは1台のみ追加可能 • HeatWave AutoML、HeatWave Lakehouse、HeatWave GenAIは使⽤可能 • レプリケーション機能は使⽤可能 • ⾼可⽤性、リードレプリカは使⽤不可 • ⾃動バックアップは1⽇だけ取得される • ⼿動バックアップやポイントインタイムリカバリは使⽤不可 • Database Management and Ops Insights サービスは使⽤不可 (データベースの監視ツール) ※原⽂︓https://docs.oracle.com/en-us/iaas/mysql-database/doc/features-mysql-heatwave-service.html#MYAAS-GUID-772BD870-57C1-4B21-9205-FFC5B4290044 38 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

39.

Always FreeでHeatWave MySQLを使⽤する⽅法 • 以下URLからオラクルクラウドのトライアルアカウントを作成する https://signup.cloud.oracle.com/ • ホームリージョンは後から変更できないので注意 • ⽇本には現在東京リージョンと⼤阪リージョンがあります • 以下URLのチュートリアルを参考にし、HeatWave MySQL環境を構築する • OCIチュートリアル ⼊⾨編︓その9 - クラウドでMySQL Databaseを使う https://oracle-japan.github.io/ocitutorials/beginners/creating-mds/ 39 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates